NPIってどういう意味?

今回、NPICLOUDサービスをリニューアルし、NPI Reportサービスとして新たにスタートいたしました。今後とも、皆様に市場POSデータとしてご利用しやすいサービスとして、ご提供して参りますのでよろしくお願い申し上げます。

ところで、NPI ReportのNPIとは、National POS Index の頭文字をとったもので、全国的なPOSデータ指標とでも翻訳できるでしょうか。全国のスーパーマーケットからPOSデータを収集したデータベースであるため、このように名付け、市場POSデータとして提供しています。

流通経済研究所では、1994年に最初にNPI会員サービスとして開始してから、今年で21年が経過します。この間、カテゴリーマネジメントや協働マーチャンダイジングなどの取り組みで、市場POSデータが利用される機会が増えてきています。

では、市場POSデータには、どのような情報が含まれて、どのように活用されているのでしょうか。

まず、POSデータとは、店舗のレジで販売した情報をデータ化したものですが、小売業では、売上など経理上の管理、品揃えなどマーチャンダイジング計画立案、発注など日常業務等で活用されています。一方、市場POSデータは個別の店舗が収集したPOSデータを複数チェーン、複数店舗で合算したものになります。複数チェーンのデータを合わせることにより、特定店舗のマーチャンダイジング(品揃えや棚割、販売促進、価格など)の影響を小さくすることができ、消費者からの商品に対する評価として捉えることができるものになります。つまり、全国的なPOS指標と言えるものになるのです。

一般的に市場データというと、メーカーが自社やブランドのシェアを把握するために用いることが多いと思われますが、近年のように小売業の上位集中度が高まると、大手小売業が品揃えするか否かで、大きく変動することになります。日本で一番売上高が高いチェーンはセブン-イレブン・ジャパンになりますが、メーカーにとって、セブンイレブンの店舗で販売されることが売上シェアを高めるために重要な取り組みとなります。

一方で、小売業が市場データを活用する場面を考えると、大手小売業が扱っている商品のことを知るよりも、自社が取り扱っていないけれど、一部の店舗で良く売れている商品を知ることの方が有益な場合が多いと思います。どこでも売っている商品は、品揃えしなければなりませんが、価格競争になりがちで、差別化はできません。むしろ、どこでも売っている商品に加えて、特色のある品揃えをする方が差別化には重要になります。

差別化に関しては、単なる品揃えだけでなく、売場づくりの方が重要になるのですが、それについては、改めてコラムに書きたいと思います。